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最近の投資詐欺の手口とは?トラブル事例と有効な対策を解説

最近の投資詐欺の手口とは?トラブル事例と有効な対策を解説
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SNSやメールなどで突然詐欺のようなメッセージが届き、投資勧誘をされた経験がある人も多いのではないでしょうか。
最近の投資詐欺は手口が巧妙化し、被害の人数や金額が年々増加しています。

どのような手口で投資詐欺がおこなわれているのかをよく理解していないと、被害に遭うリスクを高めてしまうため注意が必要です。
自己資産を増やそうとして、逆に損失を出してしまうのだけは絶対に避けたいですよね。

この記事では、最近の投資詐欺に多い手口やトラブルの事例、実践したい有効な対処法について解説していきます。
投資詐欺のリテラシーを高めて、ウソの勧誘で大切な自己資金を失わないようにしましょう。

この記事でわかること
  • 最近の投資詐欺の実態
  • 投資詐欺の手口とトラブルの事例
  • 投資詐欺を疑った方がいいケース
  • 投資詐欺に遭わないための対策
  • 投資詐欺に遭ったときに取るべき対処法
  • 投資詐欺に遭わないおすすめの資産運用方法
こんな人におすすめの記事です
  • 投資詐欺かもしれない勧誘をされた人
  • 自分が投資詐欺に遭うのでは?と不安に思っている人
  • 投資詐欺に絶対遭わないための対策が知りたい人

【一覧】投資詐欺・勧誘で有名な手口とトラブル事例5選

【一覧】投資詐欺・勧誘で有名な手口とトラブル事例5選

ネットやSNSを中心に多発している投資詐欺には、次のような手口があります。

  1. SNSのダイレクトメッセージ詐欺
  2. LINEのグループチャット詐欺
  3. 有名人や企業・機関を装ったなりすまし詐欺
  4. ロマンス(デート)詐欺
  5. ポンジスキーム

投資詐欺の手口は巧妙化してきているため、どのような事例があるのか必ず確認しておきましょう。

1.SNSのダイレクトメッセージ詐欺

最近の投資詐欺でよくあるパターンなのが、インスタやX(Twitter)などのDM(ダイレクトメッセージ)を使った勧誘です。
フォローしていないユーザーからいきなりDMが送られてきて、上手い投資話をもちかけられるのがSNS詐欺の特徴です。

非常に怪しいスパムメッセージ形式での勧誘のため、すぐに詐欺だと気づく人が多いものの、術中にハマって誘導されてしまうユーザーも一定数います。

2.LINEのグループチャット詐欺

SNSのダイレクトメッセージと同様に近年急増しているのが、LINEのグループチャット機能を悪用した投資詐欺です。

LINEで友達追加していないユーザーから突然グループに追加され、投資勧誘がおこなわれる手法です。
一度に不特定多数のユーザーを大量にグループへ追加するため、すぐに不自然で怪しい勧誘だと分かります。

グループを回す人物「進行役」と、「先生」と呼ばれる有名投資家を装った人物が登場して、投資の勧誘が始まるケースが多いです。
LINEで外部のユーザーから勧誘目的のメッセージやグループ作成があった場合は、スパムや詐欺だと思っていいでしょう。

3.有名人や企業・機関を装ったなりすまし詐欺

投資詐欺の中には、実在する有名人や企業・機関を装ったなりすまし詐欺も存在します。
勧誘のアプローチ手段は、SNS広告やメッセージ、メールなどさまざまです。

誰もが知っている人物や企業・機関を名乗るため、信用してしまう人が多い詐欺の手口です。
有名人や企業・機関が、自ら上手い投資話を持ち掛けてくることはまずありえません。

既に抱いている信用や、信頼を悪用した詐欺なため悪質度が非常に高いです。

4.ロマンス(デート)詐欺

最近、特に増加して世間でも注目を集めているのが、男女関係や出会いを利用した投資詐欺です。
主に、ロマンス詐欺や、デート詐欺などと呼ばれています。

SNSやマッチングアプリなどで接点を持ち、あたかも恋愛感情があるように思わせてウソの投資話を持ち掛けるのが、ロマンス詐欺の特徴です。
普通ならそんな上手い話はないと気づきますが、恋愛感情があると詐欺だと気づかずに信じ込んでしまう人もいます。

ロマンス詐欺は各所で注意喚起されているものの、詐欺に遭ってしまう人が年々増加しています。
男女関係なく、勧誘被害に遭うリスクがあるため注意が必要です。

5.ポンジスキーム

投資詐欺の手口として昔から有名なのが、ポンジスキーム(出資金詐欺)です。
ポンジスキームとは、高利回りの投資を謳って出資を募り、一定期間は配当金を分配して安心させてから、資金を持ち逃げする詐欺手法です。

一見、儲かっているように見えるのですが、実態は新規の投資家が出資した資金を分配しているだけの自転車操業で、資産運用は一切おこなわれていません。
高額な配当金を出して出資金を引き上げたところで、音信不通になるケースが非常に多いです。

ポンジスキームについてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

「ポンジスキームとは」

投資詐欺を疑った方がいい5つの手口

投資詐欺にはさまざまな手口が存在し、判断するのが年々難しくなってきています。
ですが、次のような傾向があった場合は、迷わず詐欺を疑ってください。

  1. 「必ず儲かる」「元本保証」など条件明らかに良すぎる
  2. あなたにだけ特別なご案内
  3. 投資先や勧誘者の素性が分からない
  4. 決断や入金を急かされる
  5. 勧誘に複数の人が登場する

詐欺に共通する不自然な点をあらかじめ把握しておき、未然に適切な対処をしましょう。

1.「必ず儲かる」「元本保証」など条件明らかに良すぎる

SNSのメッセージやグループチャットなどの勧誘で多いのが、「必ず儲かる」「元本保証」など、投資ではありえない条件を提示しているケースです。

投資は株価や為替など、相場の値動きによって利益や損失が発生する仕組みになっているため、確実に儲かるということはありえません。
「必ず儲かる」「損しない」などのワードが含まれていれば、ほぼ100%投資詐欺だと思っていいです。

2.あなたにだけ特別なご案内

投資詐欺で相手をだますために使われているのが、特別なご案内を強調するケースです。
「あなただけに特別なご案内」、「この○○が届いた人限定」などの文言がよく使用されています。

冷静に考えれば分かる通り、そんな上手い儲け話を見ず知らずの人にするわけがありませんよね。
上手く儲かる投資なら、誰にも教えずに自分でやっているはずです。

「自分だけ」「特別」「今だけ限定」などの言葉に騙されず、知らない人からいきなり届いた投資話は詐欺を疑いましょう。

3.投資先や勧誘者の素性が分からない

投資の勧誘をされたものの、投資先や勧誘者の詳細が分からないケースも、まず詐欺を疑った方が賢明です。

前提として、金融業者や投資商品は、全て金融庁に届け出をして登録を受ける必要があります。
金融庁登録の確認をしても回答がない場合や、濁される場合は投資詐欺だと判断しましょう。

また、未公開株や個人仲介と主張される場合もあるため、必ず大元の業者を確認するようにしてください。

4.決断や入金を急かされる

投資詐欺で多いのが、投資の決断や入金を急かされるケースです。
詐欺師は、情報収集や周囲への相談で詐欺だと気づかれる前にだます必要があるため、考える時間を与えずに流れで押し切ろうとしてきます。

いくら投資や入金を迫られたとしても、必ず時間をかけて冷静に判断するようにしてください。
相手のペースに乗せられて話が進むと、だまされるリスクが高いため注意が必要です。

5.勧誘に複数の人が登場する

投資詐欺でよくあるパターンなのが、複数の人物が登場する劇場型の手口です。

メッセージでコンタクトを取る人の他に、有名投資家や企業関係者、先生を名乗る人物などが登場し、投資話に信憑性や信頼性を持たせようとします。
複数の人物が登場するものの、実際は全て一人の人物が端末を使い分けて演じているケースが多いです。

有名な投資関係者が、信頼関係もない見ず知らずの人に投資話を持ち掛けることはありえません。
あまりにも上手くできすぎていて不自然な展開は、投資詐欺だと思った方がいいでしょう。

投資詐欺に遭わないための対策3選

投資詐欺に遭わないための対策3選

投資詐欺に遭わないためにするには、次の3つの対策をおこなうのがおすすめです。

  1. 投資勧誘は疑ってかかる
  2. 金融庁登録されている業者か確認する
  3. なりすましではないか企業・機関に直接連絡する

誰からのどのような内容でも、投資勧誘には警戒するようにしてください。

1.投資勧誘は疑ってかかる

投資話を持ち掛けられた場合は、全て詐欺を疑いましょう。

簡単に儲けられる上手い投資話が、知らない人から回ってくるケースはほぼありません。
SNSやメールで突然届く投資の勧誘は、全て詐欺だと思っていいです。

特に、知らない人からの「絶対儲かる」「元本保証」などの投資話は、詐欺で間違いないです。
まれに友人から投資詐欺に遭うケースもあるため、関係がある人でも安心してはいけません。

まず、勧誘されたら「投資詐欺かもしれない」「上手い話すぎないだろうか?」と疑いを持ちましょう。

2.金融庁登録されている業者か確認する

投資詐欺かどうか判断するために有効なのが、業者が金融庁の登録を受けているか確認する方法です。

投資をはじめとした金融商品は、金融庁の登録を受けなければ取引できないため、詐欺でなければ必ず登録をおこなっています。
免許・許可・登録を受けている業者は、金融庁のHPで全て確認できます。

金融庁に登録しているかを相手に確認した上で、自分でも金融庁の登録を確認して二重チェックしましょう。
業者や商品の金融庁登録が確認できない場合や、話を逸らされる場合は詐欺だと判断していいです。

3.なりすましではないか企業・機関に直接連絡する

有名な企業や機関を名乗る人物からの投資話は、直接連絡して確認を取るのがおすすめです。
実際に問い合わせで確認をおこなえば、本当の投資話なのか投資詐欺なのかが明確になります。

ただし、有名な企業や機関が個別にメッセージを送るケースはほぼないため、詐欺の可能性が高いでしょう。
投資話についての問い合わせをおこなうと、企業・機関は連絡によって詐欺の存在を把握でき、双方にとってメリットがあります。

まとめ:投資詐欺の手口は巧妙化しているため注意が必要

投資詐欺は日々手口が増え、巧妙化していますが、今回紹介した次の対処法を実践すれば被害に遭うリスクを最小限に抑えられます。

  1. 投資勧誘は疑ってかかる
  2. 金融庁登録されている業者か確認する
  3. なりすましではないか企業・機関に直接連絡する

誰もが投資詐欺の被害に遭う可能性があるため、自分は大丈夫と思わず、万全な対策をおこなうようにしてください。
投資詐欺や投資勧誘の危険から資産を守り、安全な投資方法で自己資金を増やしていきましょう。

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