個人事業主におすすめの会計ソフトと選び方のポイントを解説
目次
個人事業主として開業をしたため、確定申告をしなければいけないものの、おすすめの会計ソフトがわからずに迷っている人も多いのではないでしょうか。
各社からさまざまな会計ソフトがリリースされていますが、ソフト選びで重要なのは自分に合った機能や、使い勝手の良い会計ソフトを選ぶことです。
自分の使い方に合っていないと、せっかく会計ソフトを導入しても、確定申告のわずらわしさが改善されない可能性があります。
この記事では、個人事業主におすすめの会計ソフトと、自分に合った会計ソフトを選ぶために重要なポイントについて解説しています。ぜひ、自分に合った会計ソフトを見つけて、スムーズに確定申告をおこないましょう。
- 会計ソフトを使用するべき人/使用しない方がいい人
- 会計ソフトを使用するメリット
- 会計ソフトを選ぶときのポイント
- おすすめの会計ソフトランキング
- 初めて確定申告をおこなう人
- 今まで確定申告に会計ソフト使用していなかった人
- どの会計ソフトを選べばいいか分からないor迷っている人
- 個人事業主におすすめの会計ソフトが知りたい人
個人事業主の確定申告に会計ソフトは必要?
個人事業主は、確定申告で会計ソフトを使用するべきなのか疑問に思っている人も多いでしょう。
会計ソフトを使用するべきかどうかは人によって異なるため、使用した方が良い人と使用しない方が良い人をそれぞれ紹介します。
- 会計ソフトを使用するのがおすすめな人
- 会計ソフトを使用するのがおすすめではない人
自分の価値観や環境に合わせて、会計ソフトを使用するかどうかを判断しましょう。
会計ソフトを使用するのがおすすめな人
確定申告をおこなう際に会計ソフトを使用した方がいい人は、次のような人です。
- 初めて確定申告をおこなう人
- 確定申告の知識があまりない人
- 簡単に確定申告を済ませたい人
- お金をかけてでも時間や負担を削減したい人
税務の知識がなく、確定申告をするのに不安がある人は会計ソフトを使用して、悩まずスムーズに申告することをおすすめします。
会計ソフトの使用がおすすめではない人
確定申告をおこなう際に会計ソフトを使用しない方がいい人は、次のような人です。
- 確定申告に費用をかけたくない人
- 時間をかけてでも自分で書類を作成したい人
- 税理士に依頼する人
税務の専門知識がある人や、時間がかかっても費用を節約したい人は、会計ソフトを使わずに確定申告をするのがおすすめです。
個人事業主が確定申告で会計ソフトを使用する4つのメリット
個人事業主が会計ソフトを使用して確定申告をおこなうと、次のような4つのメリットがあります。
- 知識がない初心者でも簡単かつスムーズに確定申告ができる
- 電子帳簿の作成や電子データの保存ができる
- 申告ミスを防げる
- 法改正にも対応できる
特に、確定申告に自信がなく、苦手意識がある人は会計ソフトを使用して簡単に作業を進めるのがおすすめです。
1.知識がない初心者でも簡単かつスムーズに確定申告ができる
会計ソフトを使用すれば、画面の指示にしたがって入力するだけで書類を作成できるため、知識がない初心者でも簡単に確定申告ができます。
中には、〇×形式で回答していくだけで申告書類が作成できる仕組みになっている、非常に便利な会計ソフトもあります。
簿記やFPなどの知識がないまま、個人事業主になってしまった人でも悩むことなく、簡単に申告できるのが会計ソフトを使用するメリットです。
2.電子帳簿の作成や電子データの保存ができる
会計ソフトを使用して確定申告をおこなえば、申告時に作成した書類をクラウドやパソコン内に電子保存できます。(電子帳簿保存法にも対応)
青色申告(65万)をする場合は電子保存が控除の要件となるため、帳簿や各種書類はデータ保存が必須です。
会計ソフトなら、書類保存が義務付けられている各種税法にも対応しており、専門的な知識がなくても安心して確定申告ができます。
保存したデータは、翌年以降の申告に引き継ぐ(反映させる)ことができ、毎年正確な情報を入力できるのも、会計ソフトを使用するメリットです。
3.申告ミスを防げる
会計ソフトを使用すれば、各計算を自動でおこなってくれるため、計算ミスや申告漏れなどを防げます。
自分で記入や計算をおこなう場合だと、ミスに気づかない可能性があり、誤った内容で申告
をしてしまうかもしれません。
申告ミス、漏れが発覚した場合は、追徴課税や罰則の対象となる恐れがありますが、会計ソフトを使えば安全に確定申告ができます。
各計算や知識に自信がない人は、会計ソフトを使用して申告をおこなうのがおすすめです。
4.法改正にも対応できる
会計ソフトを使用して確定申告をおこなうと、年々変化していく法改正にもスムーズに対応できます。
確定申告は、電子帳簿保存法やインボイス制度など、数年で税法やルールがいくつも改正されており、やり方が常に変化しているのが現状です。
全てに自力で対応していくのは手間ですが、会計ソフトは法改正に随時対応しているため、さまざまな変更に対応した申告が簡単にできます。法改正への対応や情報収集が苦手な人は、会計ソフトを活用しましょう。
個人事業主・フリーランスが会計ソフトを選ぶときのポイント5選
会計ソフトにはさまざまな種類がありますが、選ぶときは次の5つのポイントを重視するのがおすすめです。
- 料金(有料・無料)
- クラウド型かインストール型か
- 使い勝手が良いか
- サポート体制が充実しているか
- 金融機関との連携
上記を参考に比較して、自分に合ったベストな会計ソフトを選びましょう。
1.料金(有料・無料)
個人事業主が会計ソフトを選ぶ際に、もっとも気になるであろう部分がソフトの料金です。会計ソフトには、有料のものと無料のものがあります。
試しに会計ソフトがどのようなものか使ってみたい場合や、入力する内容が少ない場合は無料の会計ソフトを使用してみるのが良いでしょう。
一方、初めての確定申告で知識がなく、できるだけ分かりやすく親切なソフトが良い場合は、有料の会計ソフトを使用するのがおすすめです。
無料の会計ソフトは機能やサポートに制限があるため、あらかじめ理解した上で使用するようにしてください。
2.クラウド型かインストール型か
会計ソフトには、クラウド型とインストール型の2種類があります。
クラウド型とは、クラウドにデータを保存して、Web上で操作をおこなう会計ソフトです。
インストール型とは、パソコンにソフトをインストールして、端末内で操作をおこなう会計ソフトです。
クラウドは月額や年額、インストールはパッケージ買い切り型となっており、次のようなメリット・デメリットがあります。
- クラウド型:月・年単位で料金がかかり続けるが、常に最新の機能を利用できる
- インストール型:安価で購入できるがパソコンの容量を圧迫し、法改正などの対応も遅い
それぞれ異なるメリットがあるため、自分の利用スタイルに合った方を選びましょう。
3.使い勝手が良いか
会計ソフトを選ぶ際は、各種機能の使いやすさや画面の見やすさなどを重視するのがおすすめです。いくら人気の会計ソフトでも、自分が上手く使いこなせなければ、費用対効果が低くなってしまいます。
有料の会計ソフトには、無料お試し期間が設定されているケースが多いため、気になるものを一度使ってみて、自分が使いやすいと思ったソフトを契約すると良いでしょう。
使用するソフトをコロコロと変えると、データの移行(引き継ぎ)などが大変になるため、自分に合った会計ソフトをしっかり選ぶことが重要です。
4.サポート体制が充実しているか
会計ソフトを選ぶ際は、サポートの体制や内容を比較するのがおすすめです。各プランのフォロー内容は会社によって異なるため、必ず次の部分を確認しましょう。
- サポートの有無
- サポートの手段
- サポートのレスポンス
各種問い合わせに、チャット電話でスムーズに対応してくれる会計ソフトを選ぶと良いです。
サポートがなくても自分でできる場合はそれほど重視しなくても良いですが、安くてフォローが充実している会計ソフトがおすすめです。
5.金融機関との連携
確定申告のための記帳やデータ保存をスムーズにおこなうのに重要となるのが、金融機関との連携が充実しているかどうかです。
会計ソフトは金融機関と連携させることによって、収支や利用明細などが自動で登録される仕組みになっています。
連携機能を活用すれば、一つずつ手作業で記帳をする必要がなくなるため、日々の負担を大きく軽減できるでしょう。
連携できる金融機関は会計ソフトによって異なるため、連携できる金融機関が多いソフトを選ぶと記帳がしやすくなります。
個人事業主・フリーランスにおすすめの会計ソフトランキング
会計ソフトの選び方のポイントは分かったものの、実際にどの会計ソフトにすれば良いか決めかねている人もいると思います。
どの会計ソフトが良いか決められない人は、次の中から選ぶのがおすすめです。
- freee会計
- やよいの白色・青色申告
- マネーフォワード
- HANJO会計
- クラウド円簿
- みんなの確定申告
- やるぞ!青色申告
- MJSかんたん青色申告
中でも特におすすめな「freee会計」「やよいの白色・青色申告」「マネーフォワード」の3つについて、詳しく紹介します。
1.freee会計
freee会計は、スマホでもパソコンでも簡単に電子申告ができる会計ソフトです。業界シェアトップの人気会計ソフトで、個人から法人までさまざまな人が利用しています。
操作も簡単で、〇×の質問に答えていくだけで簡単に確定申告書類が作成できます。30日間の無料期間があるため、試しに無料で始めてみるのがおすすめです。
【料金・プラン】
スタータープラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン |
1,480円/月払い | 2,680円/月払い | ー |
11,760円/年払い | 23,760円/年払い | 39,800円/年払い |
2.やよいの青色申告オンライン
やよいの青色申告オンラインは、会計ソフト大手の弥生がリリースしている個人事業主向けの会計ソフトです。
弥生もfreeeと同様に業界大手なため、サービスには信頼と実績があり、安心して利用できます。
やよいの青色申告オンラインは、1年間無料で使用できるため、有料ソフトを使用したいものの、できるだけ費用を安く抑えたい人におすすめです。
【料金・プラン】
セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン |
10,300円/年払い | 17,250円/年払い | 30,000円/年払い |
1年間無料 | 1年間無料 | 1年間半額 |
3.マネーフォワード クラウド確定申告
マネーフォワードのクラウド確定申告は、クラウド確定申告ソフト満足度No.1の個人事業主向けの会計ソフトです。
アプリを利用してスマホでも簡単に記帳や申告ができるほど、使い勝手に優れています。
パーソナルプランには、1ヶ月の無料トライアルがあるため、無料で試しに利用してみて、使いやすかったら継続するのがおすすめです。
パーソナルミニプラン | パーソナルプラン | パーソナルプラスプラン |
1,280円/月払い | 1,680円/月払い | ー |
10,800円/月払い | 15,360円/月払い | 35,760円/年払い |
まとめ:個人事業主は会計ソフトを活用して確定申告をおこなうのがおすすめ
個人事業主は会計ソフトを使用して確定申告をおこなえば、面倒な手間暇を大幅に削減できます。
とにかく確定申告をスムーズにおこないたい人は、迷わず会計ソフトを使用するのがおすすめです。
最後に、個人事業主におすすめの厳選した会計ソフト3選をあらためておさらいしていきます。
- freee会計
- やよいの白色・青色申告
- マネーフォワード
上記はいずれも機能や使い勝手に優れているため、どれを選んでも後悔することは少ないはずです。
自分に合った会計ソフトを使用して、時間をかけずにサクッと確定申告を終わらせましょう。