投資とは?どんな種類がある?初心者でもできる投資のはじめ方
目次
「NISAやiDeCoが話題になっているけど、自分もやった方がいい?」
「投資でお金が増えた話を聞きやってみたいと思うけど、失敗しないか心配」
というように、投資について気になっているものの初心者ゆえに不安で、なかなかチャレンジできない人も多いのではないでしょうか。
投資の種類はさまざまで、中には初心者でも少額からスタートできる投資もあります。はじめての投資でも、正しく知識をつけて行えばありません。
はじめての投資を成功させるために、投資についての学びを深めていきましょう。
【初心者向け】投資についてわかりやすく解説
投資とはそもそも何か、この章で初心者にもわかりやすく解説していきます。
投資とは?
投資とは将来価値を生み出す可能性のあるものに、お金など自身の資産を投じることです。資産運用においては、安全性を重視する「貯蓄」と異なり、リスクを考慮しながらより高いリターンを目指す手法のことを指します。
投資でお金を増やすしくみには、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2種類があります。
「キャピタルゲイン」とは、資産が取得したときの価額より値上がりすることで利益を得ることです。株式投資で例えると、10万円で購入した株が後日15万円に値上がりし、売却して5万円の利益を手に入れる、といったものです。
一方「インカムゲイン」とは、保有している資産が生み出す収益を指します。具体的には、株式の配当金や不動産から生まれる賃貸収入、国債から払われる利子など、その資産を持っているだけで入ってくるお金のことです。
この2つの収益を生み出すであろう資産に、自身のお金を投じることが「投資」と呼ばれる行為です。
投資する意味とは?
投資をすれば、貯蓄よりも効率的に資産を増やすことができます。現在は預貯金の金利はかなり低く、銀行に預けているだけでは資産は増やせません。
さらに人生100年時代と呼ばれる昨今、自分の将来の資産は自分で準備することが、これから安心して暮らしていくために求められます。その準備、つまり資産形成のために、投資という方法が必要となるのです。
近ごろでは、投資を後押ししてくれる制度やサービスも充実してきています。投資について正しく学び、お金に上手に働いてもらいましょう。
投資のメリットとデメリット
投資の何よりのメリットは、お金を効率的に増やせることです。
預貯金の金利は0.001%ほどですが、投資信託の利回りは平均3~10%とも言われます。たとえば100万円を1年運用した場合、貯蓄なら10円ほどしか利息はつきませんが、3%の利回りで投資すれば3万円の収益を見込めるのです。
しかし、これはもちろん確約された金額ではありません。それどころか、元本割れする可能性もある、というのが投資のデメリットです。
たとえば、10万円で買った株を8万円で売ってしまうと、2万円のマイナスです。タイミングを誤ってしまうことで、もとの資産が大幅に減ることもあり得ます。
とはいえ、リスク管理を適切に行えば投資は怖くありません。次の章からしっかり学びを進めていきましょう。
投資にはどんな種類がある?
具体的に投資にはどのような種類があるのか、ここでは代表的な次の6つを挙げます。
- 株式投資
- 債券投資
- 投資信託
- 不動産投資
- 外貨預金
- 金投資
それぞれのリスクも踏まえ、ご紹介していきます。
株式投資
企業が発行する株式を購入し、値上がり益や配当金を得ることでお金を増やしていく方法です。
経済情勢や企業の業績によって株価が日々動く「価額変動リスク」や、企業の業績不振や倒産により株の価値が低くなる「信用リスク」など、さまざまなリスクがあります。
債券投資
国や地方公共団体、企業が発行する債券を購入することで利子を得るという投資方法です。
株式と比べるとリスクの低い投資方法ですが、発行体の業績悪化により利子が払えなくなるといったデフォルトリスクも有しています。
投資信託
投資家から集めた資金をもとに、プロが運用を行う商品です。手軽に分散投資ができるなどのメリットがありますが、他の方法と同じく元本割れのリスクもあります。
また、購入時には手数料がかかるものもあり、運用期間中は信託報酬とよばれる維持管理費も差し引かれ、運用のコストを負担しなければならないのもデメリットです。
不動産投資
不動産を購入し、そこから家賃などの賃貸収入等を得るという方法です。
不労所得を得られる、節税対策になるなどのメリットがありますが、管理運用が必要であったり、空室が出た際に収入が減ってしまうなどのデメリットもあります。
外貨預金
外貨を購入し為替差益を狙うという投資方法です。
円高局面においては今後の値上がりを期待でき有効な運用方法といえますが、反対に円の価値が下がると損失につながるという「為替変動リスク」を伴います。
外貨を利用した商品にFXがありますが、こちらはデリバティブ取引とよばれさらにリスクが高いものとなります。
金投資
金の現物を購入し、値上がり益を狙う方法です。世界中で通用し、無価値にならない資産という特徴がある一方、紛失や盗難のリスクもあります。
初心者が投資で成功するコツ
初心者にありがちな失敗を避けるために、次の4つのコツをお伝えしていきます。
余裕のあるお金で投資する
投資は余裕のあるお金で行うのが大前提です。生活資金や万一の際のお金などを投資につぎ込んではいけません。
投資を始める前に必ず行いたいのが「お金の色分け」。今持っている資産を「使うお金」「備えるお金」「当分使う予定のないお金」の3つに分けることを言います。
ここで投資に使えるのは「当分使う予定のないお金」だけです。そのほかのお金は生活を担保するために、いつでも現金化できるよう流動性を持たせなければいけません。
少額から投資する
一度に多額を投資すると、その分リスクも増えます。初心者は「毎月5万円で投資信託を購入する」というように、少ない額をコツコツ積み立てる方法がおすすめです。
定期的に決まった額を投資することを「ドルコスト平均法」といいます。毎月同じ金額で買うのですが、単価が安いときにたくさん購入し、高いときは少しだけ、という形で買い付けを行うので、平均購入単価が安定するメリットがあります。
長期で投資する
短期の値動きに一喜一憂していると、下がったときに慌てて売ってしまい損する……などという事態になりかねません。
投資は長期で行うことで、複利の恩恵でどんどん資産が増えていくものです。たとえ相場が暴落したとしても、長い目で見れば回復する可能性も大いにあります。
5年・10年といった長期での運用を前提に考え、目先の値動きに振り回されないことが大切です。
分散して投資する
投資先を分散するとリスクを抑えられます。いずれかの資産が値下がりしても、他で損を打ち消すことができるからです。
たとえば、保有していた株式Aが暴落したとしても、株式Bにも分散しておけばダメージは軽減できます。
投資する資産が偏っているほどリスクも大きくなるので、資産全体のバランスを見てポートフォリオ(資産の組み合わせ)を考えていきましょう。
初心者が知っておきたい投資の制度
現在は、投資をはじめる後押しをしてくれる制度がさまざま用意されています。税金面で大きなメリットを受けるためにも、しっかり知識を身に付けておきましょう。
NISA(少額非課税投資制度)
NISA(ニーサ)とは、投資運用により出た利益に対する税金が非課税となる制度です。本来なら、運用益に対して20.315%の税金が引かれるのですが、NISA口座の中で投資した資産については、この税金がかからなくなります。
2024年からは制度が一新され、さらに使いやすくなりました。資産形成の大きな助けとなる制度ですのでぜひ活用しましょう。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(イデコ)とは、将来年金として受け取るための資産を個人で積み立てていくという制度です。ただ積み立てるのではなく、自身で運用方法を選ぶことができます。
また、掛金が所得控除の対象となったり、運用益が非課税になったりと、こちらも税制上のメリットがある制度です。老後資金の準備を目的とするなら活用していきましょう。
初心者向け 投資のはじめ方
実際に投資を始めるまでの流れを説明します。
投資の目標を決める
いつまでにいくら増やすか、投資のゴールを決めておきましょう。
投資先を選ぶ
ゴールを達成するのに適した投資先を選定しましょう。
証券口座の開設
投資の種類に合った金融機関で、証券口座をひらく手続きをしましょう。株式なら証券会社、投資信託なら銀行でも取引できます。
お金を入れていざ投資
口座の開設が終わったら、資金を入金し取引を行いましょう。方法は金融機関により異なるため、各機関のマニュアルに則ってください。
まとめ: 投資とは何かを理解し、まずは第一歩を踏み出そう!
投資には、もちろんリスクがあります。しかし、投資とは何かについてしっかり学び、計画を立てて行えば決して怖いものではありません。
投資にはどんな種類があり、それぞれどんなメリットがあるのか、自分に合った方法を見つけることが大切です。
安心できる将来のためにも、投資への一歩を踏み出してみましょう。