米国株はやめとけ?米国株の注意点と失敗しないための対策を解説

米国株はやめとけ?米国株の注意点と失敗しないための対策を解説
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米国株投資を検討しているものの、「やめた方がいい」「危険」など、ネガティブな検索ワードを見つけて不安になっていませんか。
米国株は注意点も存在しますが、それ以上にメリットが大きく、多くの投資家に注目されている人気の株式です。
とはいえ、なぜ否定的な意見があるのか気になりますよね。

本記事では、「米国株はやめとけ」と言われる理由(注意点)と投資で失敗しないための対策について解説しています。
ぜひ、記事を最後まで読んで米国株のマイナスイメージを払拭し、口座開設や投資を前向きに検討していきましょう。

この記事でわかること
  • 米国株投資の注意点(やめとけと言われる理由)
  • 米国株投資のメリット
  • 米国株投資での失敗を避けるための対策
こんな人におすすめの記事です
  • 米国株に対するネガティブな意見や評判が気になっている人
  • 米国株のマイナス面を知りたい人
  • 米国株投資を始めようと思っていたが、やめた方がいいのか不安になっている人

「米国株はやめとけ」と言われる7つの注意点

「米国株はやめとけ」と言われる7つの注意点

米国株はやめた方がいいと言われる主な原因は、次の7つです。

  1. 二重課税が発生する
  2. 為替のリスクがある
  3. 購入や売却時に手数料がかかる
  4. 値幅制限がない
  5. 日本と取引時間が異なる
  6. 情報収集が難しい
  7. 株主優待がない

事前に理解しておくべき点はあるものの、リスクを回避する方法もあるため、注意点と対策をあわせて確認しておきましょう。

1.二重課税が発生する

米国株は配当金に対して米国と日本の両方で課税され、二重課税が発生するデメリットがあります。
配当金が出ても、二重課税で利益が少なくなるリスクがあるため注意が必要です。
米国株の配当課税率は、次の通りです。

  • 米国10%
  • 日本20.315%

米国株では年4回の配当があるため、二重課税が発生すると源泉徴収される金額が多くなってしまいます。
ですが、二重課税は確定申告をおこなって外国税控除を適用すれば、米国で課税された分を還付金として受け取れるため、リスクヘッジが可能です。

2.為替のリスクがある

米国株は円建て(日本円)で購入できますが、為替相場の影響を受けるリスクがあります。
日本円と米ドルの価値は相反しており、円安の場合はドル高、円高の場合はドル安になります。
相場の値動きによって、為替差損(損失)が発生する可能性があるため注意が必要です。
損失のリスクがある一方で、日本円のレートが上がれば為替差益(利益)が発生する可能性もあります。

為替相場の影響は日本株にはない、海外株ならではの特徴なため、米国株を始める際は必ず理解しておきましょう。

3.購入や売却時に手数料がかかる

米国株に投資する際は、次の手数料が発生します。

  • 取引手数料
  • 為替手数料

具体的な金額は証券会社によって異なりますが、購入時や売却時に発生する手数料のため、必ず確認しておく必要があります。
とはいえ、業界最低水準の手数料で米国株投資ができる証券会社があるため、手数料が安いところを選べば、それほど大きなデメリットにはならないでしょう。

手数料が安いおすすめの証券会社が知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

moomoo証券【WEB】

4.値幅制限がない

米国株には値幅制限がないため、株価が暴落する、購入停止になるリスクがあります。
値幅制限とは、株価が一定の範囲以上・以下に上下しないために実施される制限のことです。

日本株には値幅制限があり、急激な高騰や暴落を抑制できますが米国にはないため、リスクがあると言えます。
成行注文を指定した場合、極端に高い価格で約定する可能性もあるため注意が必要です。

米国株では値幅制限がない代わりに、株価が基準よりも上下した場合に売買を停止する「リミットアップ・リミットダウン制度」が導入されています。
値幅制限とは異なるものの、異常な変動があった場合は売買がストップするため、ある程度のリスク回避が可能です。

5.日本と取引時間が異なる

アメリカと日本には時差があるため、次のように株式の取引時間が異なります。

  • 日本の取引時間:日本時間 9~11時30分・12時30分~15時
  • アメリカの取引時間:日本時間 23時30分~6時

米国株の取引は日本時間の深夜から朝方にかけておこなわれているため、動向のチェックや、購入が難しいのがデメリットです。
ですが、証券会社によっては市場時間に関わらず、24時間取引できるところもあるため、対応している証券会社を選べば、デメリットを回避できます。

6.情報収集が難しい

米国株の銘柄はアメリカの企業なため、投資先を決定する際に必要な情報が手に入りづらいです。
日本株や日本企業の情報は、ネットや四季報などで手軽に収集できますが、アメリカの情報は日本と比べて得にくい傾向があります。

ですが、証券会社によっては投資先銘柄の企業情報を取り揃えているところもあり、比較的情報収集がしやすくなってきています。
海外の投資、金融に関するニュースを取り上げている証券会社もあるため、有効活用して情報収集すれば、デメリットを感じずに米国株投資ができるでしょう。

7.株主優待がない

米国株には、株式の保有者が得られる株主優待制度がほぼありません。
日本株では、株主優待の内容で投資する銘柄を決めている人もいますが、株主優待を得られないのが米国株の注意点です。

米国株では優待制度がない代わりに配当が年4回あり、日本株の年2回と比較すると2倍も多いです。
米国は株主に利益還元する傾向が強く、株主優待がなくても十分メリットを得られます。

米国株に投資する4つのメリット

米国株には注意すべき点以上に、魅力的なメリットが存在します。
初心者でも安心して投資できる米国株のメリットは、次の4つです。

  1. 成長性が高く、市場が右肩上がりに伸びている
  2. 市場規模が大きく、投資先も豊富
  3. 1株から購入でき、少額投資ができる
  4. 高配当が期待できる

ぜひ、注目されている人気の理由を知って、魅力を感じたら口座開設や投資を検討していきましょう。

1.成長性が高く、市場が右肩上がりに伸びている

米国市場は30年以上前から成長を続けており、市場は右肩上がりに伸びている特徴があります。
日本株の日経平均株価は直近30年でほぼ横ばいですが、米国株のNYダウ平均株価は8倍以上に成長しています。
長期投資をした場合、安定した利益を得られる可能性が高いでしょう。

日本株や新興株などと比べて、根強い信頼と人気があるのが米国株の大きなメリットです。

2.市場規模が大きく、投資先も豊富

米国の株式市場は世界最大で、全世界の株価の時価総額のうち、約半数の55.3兆円を占めています。
日本は世界3位の株式市場ですが、米国との差は8倍以上もあります。

米国株式は成長している銘柄(企業)が多く、選択肢も豊富なため、利益を得られるチャンスが多いです。
日本市場にはない規模感の大きさや選択肢の多さが、米国株の大きなメリットです。

3.1株から購入でき、少額投資ができる

米国株は1株からでも手軽に購入できるため、初心者でも少額で投資を始められます。
日本株は購入単元が100株からと決められているため、まとまった購入費用が必要です。
※証券会社の中には、100株以下で購入できる小口のサービスもあります。

例えば、1株2,000円だった場合、米国株なら2,000円+手数料で購入できますが、日本株だと100倍の200,000円でないと購入できません。
少ない資金で小さく手軽に始められるのが、米国株のメリットです。

4.高配当が期待できる

米国では、株主への還元を重視する傾向があるため、高配当が期待できる銘柄が多いです。
配当の回数も多く、日本株は年2回ですが、米国では年4回と日本の2倍も配当があります。

日本よりも利回りが高く銘柄も豊富なため、配当による利益を重視するなら米国株は有力な選択肢になります。
ただし、配当がない銘柄もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

米国株投資で失敗しないためにおすすめの対策4選

米国株投資で失敗しないためにおすすめの対策4選

米国株投資で失敗のリスクを最小限に抑えるためには、事前準備や自分に合った方針を決めることが重要です。
特に、マストで対策をしておきたいのが、次の4つです。

  1. 投資目的を明確にする
  2. リスク許容度を把握する
  3. 長期投資をする
  4. 分散投資をする(リスクヘッジ)

上記の対策が全てできていれば米国株投資のリスクを管理できるため、損失を回避するためにも必ず理解しておきましょう。

1.投資目的を明確にする

米国株投資で失敗や赤字のリスクを回避するためには、まず投資の目的を明確にすることが重要です。
投資の目的や意図が明確になっていないと正しい判断や行動ができないため、失敗や損失の原因になってしまいます。

具体的には、次のような部分を明確にするのがおすすめです。

  • なぜ投資をするのか?
  • なぜ米国株なのか?
  • どのように投資していくか
  • どのようになったら目標達成か

必ず自分が投資をする目的を具体的にした上で、投資の方針や銘柄を決めていきましょう。

2.リスク許容度を把握する

米国株投資で大きな損失を出さないためには、自分のリスク許容度をあらかじめ把握しておくことが重要です。
どれくらいリスクを許容できるのかを自分自身で分かっていないと、身の丈に合わないハイリスクな運用になってしまう恐れがあります。

具体的には、次の項目に当てはまる場合は、リスクを取らない方が良いです。

  • 年収が低い
  • 投資期間が短い
  • 暴落時に売りたい(リスクが怖い)

一方、次の項目に当てはまる人は、ある程度のリスクを取って運用しても良いでしょう。

  • 年収が高い
  • 長期投資をする
  • 暴落時も持ち続けられる(リスクに動じない)

自分の年齢や年収、性格などを考慮した上でリスクの許容範囲を設定し、運用のスタンスを決めましょう。

3.長期投資をする

米国株投資で失敗しないためにもっとも重要なポイントといっても過言ではないのが、コツコツと長期で投資し続けることです。
短期では株価の一時的な値動きによってマイナスになる場合もありますが、長期で投資していけば、複利の効果で安定した利回りを得やすくなります。

特にドルコスト平均法と呼ばれる、一定金額を毎月コツコツと長期で購入する方法がおすすめです。

4.分散投資をする(リスクヘッジ)

米国株投資で、できるだけリスクを負いたくない人は分散投資をするのがおすすめです。
分散投資とは米国株以外の株や、株以外の商品にも投資して、リスクを分散させる手法のことです。

米国株以外には、日本株や全世界株、債券、投資信託などの選択肢があります。
特に、投資初心者の場合は簡単にリスク分散ができ、投資のプロに運用を任せられる投資信託がおすすめです。
投資信託なら、NISAやiDeCoなどでも米国株投資ができます。

米国株投資のリスクを低減するなら投資信託がおすすめ

初心者で米国株投資を始めるのに不安がある人は、投資信託がおすすめです。
投資信託とは投資家が出資し、専門家であるファンドが代わりに投資や運用をおこなう投資体系のことです。
投資信託なら、自分で個別銘柄を指定して購入する必要がないため、投資の知識が少ない初心者でも簡単に運用できます。

投資信託には具体的に、次のようなメリットがあります。

  • 分散投資ができる
  • 少額から購入できる
  • 債権や不動産にも投資できる
  • 米国市場の取引時間を気にせず購入できる

米国株で損するかもしれないと不安であれば、最初は個別株ではなく、投資信託から始めてみると良いです。
NISAやiDeCoなども投資信託の一種で、ファンドが選定した米国の金融商品に投資する仕組みになっているため、始めやすくおすすめです。

米国株の買い方

手数料が安く、取り扱い銘柄が豊富な自分に合った証券会社が決まったら、実際に口座開設をして、米国株投資を始めましょう。

米国株投資の始め方と米国株の買い方は、次の3ステップです。

  1. 証券会社で口座を開設する
  2. 投資したい銘柄を選ぶ
  3. 米国株を金額や株数を指定して購入する

詳しい始め方や買い方が知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:「米国株の買い方は?おすすめの銘柄や証券会社、注意点も解説」

手数料が安く、取り扱い銘柄が豊富な証券会社が知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

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まとめ:「米国株はやめとけ」は誤り!おすすめの選択肢

米国株は注意すべきポイントもありますが、デメリット以上にメリットが多く、30年以上成長を続けている信頼度の高い株式です。
少ない予算で手軽に始められるため、まだ投資をしたことがない初心者にもおすすめです。

最後に、米国株ならではのメリットと人気の理由をおさらいしていきます。

  1. 成長性が高く、市場が右肩上がりに伸びている
  2. 市場規模が大きく、投資先も豊富
  3. 1株から購入でき、少額投資ができる
  4. 高配当が期待できる

一定のリスクはあるものの、危険な投資方法ではないため、気になっている人は口座を開設して、少額から投資を始めてみましょう。

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