貯金ができない人でも無理なくできるおすすめの貯金方法を解説
目次
これから貯金を始めようと思っているものの、どのような方法で貯めるのが自分に合っているのか、わからない人も多いのではないでしょうか。
貯金にはさまざまな手段があり、目的やニーズなどによって最適な方法が異なります。また、挫折せずにコツコツと目標金額を貯めるには、事前準備や確実に貯金を続けるための工夫が必要です。
そこで、この記事では「貯金が苦手な人でもできるおすすめの方法」と「貯金をする際に必要な準備・工夫」について解説しています。
自分に合った方法や無理なく続けるためのポイントを理解して、将来のために今のうちから堅実な貯金を始めていきましょう。
- 貯金を始める前にやるべきこと
- おすすめの貯金方法
- 少ない収入でも賢く貯金ができるコツ など
- 今まであまり貯金をしたことがなかった人
- 将来に備えて今のうちから備えておきたい人
- 今後大きな出費をする予定がある人
- 無理なく効率の良い貯金をしていきたい人 など
世間の平均貯金額はどれくらい?
貯金をする際、自分と同じ年代の人がどれくらいの金額を貯めているのか気になる人も多いと思います。年代別の貯金額は、次のような結果になっています。
20代
- 平均値:151万
- 中央値:10万
30代
- 平均値:599万
- 中央値:130万
40代
- 平均値:811万
- 中央値:180万
50代
- 平均値:1.212万
- 中央値:200万
60代
- 平均値:1,862万
- 中央値:530万
※金融資産を保有していない世帯を含む場合
出典:金融広報中央委員会|家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)
貯金額の詳しいデータや見方、貯金が必要になるイベントなどについては、以下の記事を参考にしてみてください。
貯金をする前にやっておくべき3つのこと
貯金を始める際は、事前に次の3つの準備をしておくのがおすすめです。
- 家計の収支を把握する
- 貯金する目的を明確にする
- 貯金の目標と期間を決める
上記の準備ができているかで、貯金が計画的に進められるかどうかが決まると言っても過言ではありません。貯金の失敗や挫折のリスクを減らすためにも、必ず実践しておきましょう。
1.家計の収支を把握する
貯金を始めるときは、事前に家計の収支状況を正確に把握しておきましょう。
毎月どれくらいの収入・収支があるのかが分からないと、無理のない貯金がしづらくなってしまうためです。収支が分かれば、自分ができる貯金額が見えてくるため、最適なペースで貯金がしやすくなります。
支出を見直すきっかけにもなるため、貯金を始める前に必ず取り組むのがおすすめです。アプリを活用して家計簿をつけ、お金の流れをわかりやすく見える化するのも便利で良いでしょう。
2.貯金をする目的を明確にする
計画的に貯金をするには目的を明確にして、そこから逆算して貯めていきましょう。目的が決まっていないまま貯金を始めようとすると、金額やモチベーションにムラが出て、継続しづらくなってしまいます。
目的設定は、「車の購入資金を確保するために貯金する」「老後の生活のために貯金する」のようなイメージです。
失敗や挫折を避けて、長期的にコツコツ貯め続けるためにも、「なぜ貯金をするのか」目的を明確にしておきましょう。
3.貯金の目標と期間を決める
貯金が苦手な人、ズボラな人でも無理なくコツコツと貯金を続けるには、目標と期間を設定することが重要です。
金額や期間が決まっていないと計画性のない貯金となり、失敗するリスクが高くなってしまいます。いくら必要なのか目標の金額を設定し、無理なく続けられるように期間と毎月の金額を逆算して決めていきましょう。
貯金の目標と期間のイメージは、次の通りです。
(例)
- 目標:100万貯める
- 状況:あまり余裕はないので少しずつ貯めたい
- 期間:3年(36ヵ月)
- 毎月の金額:3万(3年=108万)
必ず目的とセットで、目標・期間を決めるようにしてください。
貯金できない人が貯金するのにおすすめの方法5選
はじめて貯金を始める人や貯金に失敗した経験がある人には、次の方法がおすすめです。
- 定期積立預金
- 財形貯蓄
- 貯蓄型保険商品
- NISA
- iDeCo
いずれも初心者が始めやすい手軽な方法なため、自分に合ったものを見つけましょう。
1.定期積立預金
自分で計画を立てて毎月コツコツ貯金するのが苦手な人は、定期積立貯金を活用するのがおすすめです。
定期積立貯金とは、銀行に毎月定額を自動で貯金できる方法のことです。わざわざ自分で預け入れる必要がないため、貯金忘れや後回しになる心配がありません。
単利、複利などの利子がつき、積立期間や金額も選べるのが定期積立預金の特徴です。毎月続ける自信がない場合は、定期積立預金で確実に貯金すると良いでしょう。
2.財形貯蓄
貯金が苦手な人や面倒な人には、財形貯蓄もおすすめです。財形貯蓄とは財形貯蓄制度のことで、会社の給料から天引きして貯金ができる方法です。
自分で貯める必要がなく、給料を受け取った時点ですでに貯金が完了するため、手間を一切かけず簡単に貯金ができます。住宅ローンが安く借りられる、非課税措置などのメリットがあるのも、財形貯蓄のメリットです。
ただし、財形貯蓄は誰でも利用できるわけではなく、企業によっては導入していないところもあるため、自社の制度を確認してみてください。
3.貯蓄型保険商品
貯金では、貯蓄型保険を活用してお金を貯める方法もあります。
貯蓄型保険とは、学資保険や個人年金保険、養老保険など、貯蓄性のある保険のことです。満期まで支払った場合に、払込額以上の金額を受け取れるのが貯蓄型保険の特徴です。
税金の優遇もあり、確定申告や年末調整の際に保険料が控除できるため、節税のメリットもあります。貯金が苦手な人や特定の目的がある場合は、貯蓄型保険商品を活用するのがおすすめです。
こちらの記事に選び方などの詳細も解説していますので併せて読んでみてください!
4.NISA
貯金方法ではありませんが、資産形成をするならNISAもおすすめです。NISAとは、政府が推奨している少額投資非課税制度のことです。
いわゆる投資信託で、運用によって得られた利益が非課税になるメリットがあります。通常の投資信託は運用益に対して税金がかかるため、NISAはお得に資産運用ができる方法です。
貯金は定期預金や積立預金でも得られる利子はごくわずかですが、NISAは長期で運用することによって、複利の力でどんどん運用金額が増えていきます。
ただし、投資には元本割れ(赤字)のリスクもあるため、仕組みをよく理解した上で始めましょう。
NISAについてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
5.iDeCo
NISAと同じく、資産を形成するための投資信託でおすすめなのがiDeCoです。iDeCoとは確定拠出型年金のことで、個人で備える私的年金制度です。
NISAと同様に運用で得た利益が非課税になるほか、掛金が所得控除になる税制優遇のメリットがあります。現在の生活でかかる税金を節税しながら、将来の備えができるお得な制度です。老後資金を確保するために貯金を検討している人は、iDeCoを活用するのも良いです。
ただし、iDeCoには原則60歳になるまで引き出せないデメリットがあるため、あらかじめ仕組みを理解した上で始めるようにしましょう。
iDeCoの詳細についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
少ない収入で賢くお金を貯める5つの方法
お金は貯めたいものの、貯金できる金額が少ない人も多いと思います。貯金に回せる金額が少ない人は、次の5つの工夫をするのがおすすめです。
- 先取り貯金
- 貯金用口座を作る
- 固定費を見直す
- 長期目線で継続する
- 収入を上げる
上記の方法を実践すれば着実に貯金ができるため、コツコツと続けるためにも積極的におこないましょう。
1.先取り貯金
毎月計画的に貯金をするのにおすすめなのが、先取り貯金です。先取り貯金とは、給料をもらった時点で先に貯金をする方法のことです。
月の支出を全て終えた後に残った金額を貯めるやり方だと、必要な金額を確保できない可能性や貯金を後回しにしてしまう可能性があります。
お金を使う前に貯金しておけば、事前に決めた金額を確実に確保できるため、貯金が苦手な人は先取り貯金をすると良いでしょう。
2.貯金用口座を作る
貯金で失敗しないためには、貯金用の口座を作って貯めることが重要です。収支用の口座と貯金用の口座を一緒にすると貯金額が把握しづらく、途中で使ってしまうリスクもあります。
専用の口座を作って貯金をすれば、着実にお金が増えていく実感が得られ、使い込んでしまうリスクも格段に減るでしょう。
貯金上手な人は専用口座を持っているため、口座が一つしかない人は今のうちに預金口座を作っておくのがおすすめです。
貯金用口座におすすめの銀行は、以下の記事でピックアップしているので参考にしてみてください。
3.固定費を見直す
限られた収入の中で賢く貯金をするなら、支出の見直しをするのがおすすめです。
収入が少ないから貯金できる金額も少ないとは限らず、出費の見直しで貯金額を増やせる可能性は十分にあります。
特に、光熱費や保険などの固定費は手軽に見直しができて、効率的に費用を抑えられるため、貯金を始める際は必ずおこないましょう。安くなった分は貯金に回せるため、収入が少ない人は支出を抑えることを意識すると良いです。
4.長期目線で継続する
大きな収入がなくても着実に貯金をするには、焦らずに長期目線で続けることが重要です。
目先だけを見てすぐに結果を求めようとすると、毎月大きな金額が必要になる上に、無理して挫折するリスクも高くなってしまいます。
収入が少なくても、コツコツと貯金を続けていけば必ず大きな金額となり、設定した目標も達成できます。事前に貯金の目的や目標、スケジュールなどを決めたら、焦らずにコツコツ継続していきましょう。
5.収入を上げる
貯金額を増やしたい場合は支出を減らすだけでなく、収入を増やすのも選択肢の一つです。毎月の収入が増えれば貯金に回す金額も増えるため、今の支出を抑えられない人におすすめです。
収入を増やす具体的な選択肢には、転職や副業などの方法があります。例えば、副業で月5万稼げるようになれば毎月5万、1年で60万貯金できます。
スキルアップして自分の価値を高めて、貯金や投資に必要な資金を調達しましょう。
まとめ:貯金は無理なくコツコツ続けるのが成功のコツ
貯金は必要な準備と工夫をしてコツコツと続ければ、誰でも目標金額を貯められます。
焦ったり、短期間で貯めようとしたりせず、長期目線で着実に継続していきましょう。
最後に、貯金が苦手な人にもおすすめの方法をあらためておさらいしていきます。
- 定期積立預金
- 財形貯蓄
- 貯蓄型保険商品
- NISA
- iDeCo
目的や目標を明確にして、自分に合ったペースで無理なく貯金を始めましょう。